私たちって

私たちって

「私の家族」をテーマに様々な染色技法で染めた布で
パラバルーンを作り家族と共に遊ぶ作品

 2025 年1 月1 日 兄が帰省すると聞き、それに合わせてこのプロジェクトを
決行することになった。正月ということもあり、会場に着くと凧揚げをしてい
る家族がちらほら。名古屋の街が一望できるその土地は快晴ということもあり
絶好のパラバルーン日和だった。
 最初は、高台ということもあり風がありなかなかうまくいかなかったが、
風をうまく利用することでパラバルーンの下に空気をためる事ができ、球体に
なった。そこからはみんなコツを掴み、笑いながら小一時間遊んでいた。

家族

 私にとって家族は近いようで遠く、遠いようで近い存在である。ただどんな時でも見守ってくれる、そんな存在だ。
 最近は祖父母も病気になったりして元気に会える時間はいつまでも続くとは限らない。時間は迫ってきている。今やるしかない、

といった自らに降りかかる使命感があった。
 終わった後、何よりも家族の声を聞いた時、制作活動への実感を得た。兄は「このために帰省したけど、感動した。良かった。」と。祖母もすごく嬉しそうな顔で「後 10 年は生きなあかんね」と笑っていた。いつもあんまり言葉を発しない父も、この時は「この作品、良かったよ。楽しかった。」と言ってくれた。
 布を持ち上げ、その中に家族みんなが包まれて呼吸をした瞬間、見えない家族の繋がりを確かに感じた。