喜の独裁者 May.2024
素材:丸シール、テープライト
自分が笑顔になる映像を見せ、自分の笑顔によって
「情動感染」を発生させて人を笑わせる作品

情動感染
日常生活において、楽しそうに笑っている人の顔や声を見て自分も明るい気持ちになった経験や、悲しい目にあった友人の話を聞いて自分も暗い気持ちになるように、他者の特定の感情を知覚することによって、自分自身も同じ感情を経験する現象。
例)
・映画やドラマで登場人物が感動的なシーンで涙を流しているのを見ると、自分ももらい泣きしてしまう。
・お笑い番組に合成された笑い声を聞いて自分も面白くなってくる。
・職場で上司や同僚が明らかにイライラしていたり緊張していると、その雰囲気が周囲に伝わりのなんとなく落ち着かなくなる。
丸いステッカーにまつわる記憶
その体験は、ロサンゼルスのドーナツ屋さんでドーナツを食べている時に起きた。私がドーナツを食べていると、横にいる現地の女の子が笑顔で突然ステッカーを私に渡してきたのだ。私は少し困惑したけど受け取り、私は笑顔になった。
彼女の笑顔がステッカーを通して、私に感染した瞬間だった。

作品の意図
この作品は鑑賞者がどんな反応をするのかが大切であり、一貫した条件の下で観察をしたかった。そのため、映像を流した。映像がモノクロなのも、映像に表情以外の情報をなるべく削り取るために行なった。 また足元にあるステッカーはドーナツ屋で出会った少女がくれたステッカーをモチーフにして、映像から鑑賞者に情動感染が伝染する様子を表現した。




