Life in the shell

Life in the shell

規則のある折り紙に包まれることができる回転装置作品

 台湾で発見した紙の折り方には規則性があり、一度形を決めればリズム良く折っていき、何も考えなくてもいつの間にか完成している。もっとやりたい、もっとやりたい。でもある時気づいた。紙を規則的に折っていくという秩序のある物事の上で安心している状況は、自分が一番逃れたいと思っていたことなのではないのか。理性として逃れたいのに、感性はそうさせてくれない。この時、そう感じた。


制作する事になったきっかけ

 初めは、台湾に留学した時に美術の授業で教えてもらった紙のワーク。これを作っていたときは外界を全く意識せず黙々と無意識に取り組めた。留学中で不安やストレスも溜まっていた時に、紙を折ることで全てを一旦忘れることが出来たという経験が強く印象に残り、帰国後さらに発展させて作品にしたいと考えた。


撮影時、回転台と紙が擦れる音が
なんともいえない心地のいい音だった

 母に作品の映像を見てもらうと「赤ちゃんがお腹の中で動くときに鳴る胎動音みたいな音がするね。」と言っていた。実際に聞いてみると確かに似ていたし、心地がいいと思うのにも納得し、この作品には「生きる」といった生命への実感も偶然感じた。